僕は何もできない -後編- 【b648acmtl00180】

傷ついた魂と身体が紡ぐ、濃密で切ない近親愛の糸

学校でのイジメが原因で引きこもりとなり、家族や世間との絆、そして自らの心までも失ってしまった兄。そして、危険な遊びの末に事故に遭い、四肢を失うという悲劇に見舞われた妹。この二人の兄妹が、お互いに失ったものに向き合い、支え合い、そして新たな「かたち」で触れ合うことでしか得られない究極の慰めと快楽を求める―。この『僕は何もできない -後編-』は、単なる近親相姦ものではなく、深い心理的ダメージと身体的ハンディキャップを抱えた兄妹の、痛みを伴うほどに濃密な愛情と再生の物語です。

兄は、自分よりも深刻な状態にある妹に対して、かつては閉ざしていた心を開き、できる限りの「奉仕」をもって応えようとします。妹は、失った身体の自由と引き換えに、兄の心の殻を打ち破る唯一無二の存在となりました。互いの欠損を埋め合わせ、補い合うようにして進行する彼らの関係は、どこか歪んでいながらも、なぜか温かく、そしてとてつもなくエロティック。兄妹という禁忌の関係性が、むしろお互いを深く理解し、必要とする必然性を帯びてきます。作者の「知るかバカうどん」氏は、そんなデリケートなテーマを、繊細な心理描写と、時に激しく、時にねっとりとした官能表現で見事に描き上げています。兄妹の触れ合い一つ一つが、読者の胸を締め付け、そして熱くさせずにはおきません。この後編では、前編で描かれた悲劇と絶望を経て、二人がいかにして「再生」への道を見いだすのかが、情感たっぷりに、そしてたっぷりとエロく描かれています。FANZAでしか味わえないこの濃密な兄妹愛の結末を、どうぞお見逃しなく。