壁尻法案可決されました【単話】 【b073bktcm04786】

優等生の矜持が、壁越しの匿名プレイで音を立てて崩れ落ちる――。

「壁尻法案」という衝撃的な設定が現実味を帯びる世界。才色兼備の委員長、綾瀬玲奈はそんな制度と、それに群がる男たちを心底軽蔑していた。しかし、ほんの軽い気持ちで足を踏み入れた「奉仕活動」は、彼女の想像をはるかに超えた官能の渦へと変貌する。壁の穴から差し出された尻は、見知らぬ男たちの手と玩具、そして生々しいペニスによって、たっぷりと時間をかけて責め立てられる。最初は嘲っていたのに、いつの間にか未知の快感が彼女の体を支配し、押し殺せない獣のような喘ぎ声を上げ、無様な潮吹きを連発してしまう。想定外の“雑魚マンコ”ぶりを露呈した彼女の内心には、屈辱と、しかしながら抑えきれない興奮が渦巻く。

「ジックリ前戯で忘れられない」体験は、彼女が知らなかった欲望の深淵を覗かせた。リベンジと意気込んで臨んだ翌日は、さらに巧妙な心理的搦め手が待ち受ける。放置され、ただ壁越しに他人の淫らな交わりを聞かされ続ける状況が、かえって彼女の羞恥心を興奮へと変換し、「恥辱と興奮で完全に理性のタガが外れて」いくその過程は、読む者の呼吸を荒くさせること必定だ。「人を見下す気持ちで入ったのに見下されてズタボロにされて堕ちてく」様は、ある種の読者にとってはたまらないカタルシスを約束する。

種梨みやの描く“壁尻”という特殊かつ挑発的なシチュエーションは、「壁の向こうで何をされているかわからない」という不安定さが却って想像力を掻き立て、下着の上からローションを塗られ、玩具で弄ばれる描写は「自分のその部分に感触を感じるよう」な生々しい臨場感へと導く。そして何より、「真面目な委員長がだんだんとすけべになっていくところ」こそがこの作品の真骨頂であり、優等生の仮面の下に潜む淫乱な本性が解放されていくプロセスは、ため息が出るほどにエロティックだ。絵のタッチも「非常に良く好み」だと評される通り、少女の崩壊していく表情や体のたゆたうような描写が、物語の熱量をさらに増幅させる。この作品は、合法的に堕とされるヒロインの物語に興奮を覚える全てのアダルト漫画愛好家に、強く、強く推奨したい一作である。